諦めない税理士が描く企業成長と北海道の未来 「マッチポイント」植島悠介さん
税理士法人の統合が切り拓いた新たな可能性
――代表税理士になった経緯を教えてください。
「税理士事務所は5人から10人規模が平均です。でも北海道には13万社以上の会社があって、そのままでは多くを支援できないと思いました。規模化を図ろうと組織再編を進め、税理士法人フューチャークリエイトという名前で代表になって再スタートしました。ただそれでも追いつかず、もともと仲良くしていた税理士法人マッチポイントと2023年に統合しました」
――税理士法人同士の統合は簡単にできるものですか。
「2019年から毎月1回、両社の主要メンバーが会って一緒に研修を受けていました。顔見知りで仲も良かったのです。それに、北海道13万社のうち、私たちは1パーセントもシェアを取れていません。お客様が被ることもない。ライバルというより、一緒に大きくなろうという意識が強かったのです。北海道を盛り上げる時間をもっと短くしたいと思い、統合を決めました」
――統合の効果は実感していますか。
「かなりあります。もともと50人の事務所と30人の事務所が一緒になって80人になりました。単に合わせただけでなく、掛け算で今までできなかった事業ができたり、お客様への提供スピードが上がったりしています。うちは分業制で、業務ごとに担当がいます。人数が増えると対応部署を増やせて、より広い範囲でお客様を支援できるようになりました」
「なんとかする会社」が掲げる諦めない姿勢
――今、力を入れていることは何ですか。
「会社のスローガンは『なんとかする会社』です。いろいろなお客様のお困り事にきちんと寄り添って対応することに力を入れています。会社のカルチャーの中に『圧倒的当事者意識』があります。社内の別部署のことも、お客様で起こっている出来事も自分事として捉える。そうすれば、なんとかするためにより考えるようになります。すぐに諦めず、マッチポイントがお困り事を解決する。それを大切にしています」
――ボスとして大切にしていることは何ですか。
「諦めないことです。リーマンショックの時に働き始めて、当時助けることができなかった会社を、今の自分なら多分助けられると思っています。当時は知識もスキルも足りなかったのもありますが、どこか諦めてしまったから助けられなかったのではないかという思いもあります。諦めずに、お客様の願いをかなえる、やりたいことを一緒に応援することがすごく重要だと思っています」

















