【クマ出没…”前例のない状況”での共生】臨時休校にイベント中止…市民生活が振り回される中_昔からクマ出没が多い地域の住民はどう共生の在り方を模索しているのか〈北海道〉
「マチのPRはできなくなりました。いつもであればサケを買いにくるお客さんが来られなくなった」(浜益わかもん会 徳地克実会長)
クマが出るたびに地域活動が制限されてしまうのが現状です。
石狩市浜益区では10月、地元の有志がクマの生態を学ぶ勉強会を初めて開きました。
「今、前例のない状況。クマの食べ物は木の実。通常豊作では人前には姿を見せない。食物の制約があると、人前に顔を出さざるを得ない。今年はそういう状況」(北海道立総合研究機構 間野勉さん)
「クマにいかに人間がいるかを知らせるしかないのか」(参加者)
「かつては集落のまわりにアイヌの人は犬を飼っていて、人間に対して知らせてくれた。今は放し飼いが認められていない。人間の生活形式の変化が今のクマのさまを招いている」(間野さん)
石狩市浜益区は山間部に居住地が広がり、昔からクマの出没が多い地域です。
住民はクマとどう向き合っているのでしょうか。
「クマがいる時間には近づかない、出そうな場所に。だいたい出る場所は限られている」
「(クマは)夜行動すると思うので夜は(ごみを)出したことない」(いずれも浜益区の住民)
「前は雨に濡れていて前の日出したごみもあった。今は(収集時間の)ぎりぎりに出してくれている」(ごみ収集作業員)
クマが潜む場所を減らそうという取り組みも意識的に行われていました。
「(クマの)隠れ場所を減らす、見やすくする。いてもすぐわかるように。隠れる所がなければ来れなくなるのでは」(浜益区の住民)
クマが目撃された場所に近い保育園ではすぐに茂みの草刈りが行われました。






















