【あなたは誰の子孫ですか?】墓じまいが広がる中_自分のルーツはどこにあるのか”家系図”を作ろうという人が増加_北海道生まれの記者がたどり着いたのは…?〈札幌市〉
阪本さんの先祖は福島県で酒づくりをしていて、明治30年ごろに北海道に移住していました。
「なぜ移住が初山別だったのか、おじやおばが少し知ってるかもしれないので、ゆっくり話したい」(阪本克彦さん)
私も2023年に父が亡くなり先祖の墓をどうしようか今悩んでいます。
9月に仏壇の奥から家系図が見つかり、先祖は福井県から後志の岩内町に来ていたことが分かりました。
渡辺さんに見てもらうと…
「北海道開拓としてはやや後期のほうですね」(渡辺さん)
「家は祖父の代までは漁業をやっていた。ニシン漁をやっていた」(蒲生記者)
「日本海側の江戸時代からある商船、北前船の寄港地として、福井県の人たちがニシン漁最盛期の北海道に渡った時期と一致している」(渡辺さん)
「こういうことまで分かるんだなということがびっくりした」(蒲生美緒記者)
家系図をひもとくと「誰もが誰かの子孫」であると実感します。
私は少し温かい気持ちになりました。
自分の先祖がどこから来たのか、家系図をつくって調べる人が増えています。今回は北海道余市町出身の蒲生記者が、自身のルーツをたどりました。
蒲生記者は珍しい苗字だったことから以前よりルーツが気になっていましたが、9月に仏壇から家系図を発見。調べてみると、先祖は福井県出身であることが判明しました。
さらに家の宗派が浄土真宗とわかったため、福井県内の浄土真宗の寺に手紙を送ったところ、父方の遠い親族を紹介されます。家系図発見から約1か月後、初めて遠い親族と対面を果たしました。
家系図や家紋を調べていくと、5代前の先祖がニシンを求めて北海道岩内町へ移住していたことも判明。その後、何代かを経て余市町で蒲生記者が生まれたことまでたどることができました。
北海道には開拓のために本州から移住した人の子孫が多く、先祖の歴史を知らないという人も少なくありません。苗字や家系図のほかに、着物の家紋やお寺の記録などからも先祖をたどることができるそうです。
今回自身のルーツを探った蒲生記者は「(親族との出会いによって)新たな心のよりどころができた」と話します。自分のルーツがどこにあるのか、調べてみるのもいいかもしれません。


















