【緊迫の73時間】円山動物園にクマが侵入→臨時休園→駆除までの73時間に何があったのか?「信じられないような気持ちだった」対応を指揮したキーパーソンが初めて語る裏側〈札幌市〉
「申し訳ないです。クマの痕跡ですね。一般のお客様が入っているところは問題ないんですがその裏側の園の敷地内でクマの足跡が見つかりまして臨時で休園させていただきます」(動物園職員)
「残念です」(来園者)
「申し訳ないです」(動物園職員)
「(Q:クマが出ると思った?)いや、まず思ってはいなかった。(円山動物園の)開園から約70年経つがクマが出たという話は聞いたことがなかった。驚いた。」(木田竜介さん)
円山動物園の経営管理課長・木田竜介さん。
前例のないクマの出没に対応するため、指揮を執りました。
駆除までの73時間で何が起きていたのか。
「あそこにフェンスが見えているがその奥が円山原始林。フェンスの高さは3メートルぐらいある」
「(Q:クマは向こうから来た?)はい、そうですね。初めてクマの足跡が見つかったのはこちらの橋」(木田さん)
スタッフの一人がクマの足跡を見つけたのは、園の東側にある「動物園の森」で、ふだんは一般公開していないエリアでした。
「動物園ということもあって、これがヒグマの足跡かどうかというのは即座に判断することができた」
「それで急いで臨時閉園を決めた」(いずれも木田さん)
足跡の発見から約3時間後に臨時休園。
敷地内で確認を進めると、驚くべきことが分かりました。
「金網が引っ張られている状況が発見され、こちらにも侵入していたことが発覚した」(木田さん)
「動物園の森」に近い「野生復帰施設」の金網に穴が見つかったのです。























