【悲願の変更】札幌市豊平区の「水車町」の読み方が<すいしゃまち>に!「”ちょう”っぽくない…」行政と住民の間に長い食い違いが_町内会が署名活動で実現「愛着がある呼び名取り戻せた」
このマチを「すいしゃまち」という愛着のある読み方にしてもらおうと、高橋さんたち町内会は住民1000人以上の署名を集め、市に要望書を提出。
10月6日、市議会で名称変更が全会一致で可決されました。
「(Q:語感、響きは?)『すいしゃまち』が好きです」
「(Q:理由は?)なんかやわらかい感じがしますよね。『すいしゃちょう』っていうとカタいっていうかな。無理してつけたなっていうイメージがある」
「『まち』の方があの親しみがあっていいなと。なんか優しさを感じる」
「なんか『まち』の方がっぽいなと。(Q:この地区っぽいってことですね)『まち』っぽい、『ちょう』っぽくないなと思いました」(いずれも水車町の住民)
町内会館でも高橋さん自ら古い表示板を外し、住民が愛する読み方になったものに付け替えました。
「やっとこの日がきた。『すいしゃまち』という呼び名に関しては愛着があります。それがこうして取り戻せた。町内のみなさんの熱い思いが実って感無量です」(高橋さん)
そこに住む誰もが“しっくりくる”「すいしゃまち」。
マチの歴史に新たな1ページが刻まれました。
「水車町」以外にも札幌市内にはいろいろな読み方がされるマチがあります。
例えば、北区の「麻生」。
正式は「あさぶ」と読みますが、住民の中には「あざぶ」と読む人も。
東京の麻布(あざぶ)の影響で、濁点がつくと思っている人も多いようです。
麻生連合町内会は「にごらない『あさぶ』を伝え続けていきたい」と話しています。
さらに、南区の「南沢」。
正しくは「みなみさわ」ですが、長く住む人たちは「みなみのさわ」と読みます。
周辺に「中ノ沢」や「北ノ沢」など、「の」がつく地区が多いためだということです。
ただ近くにある大学に道外から進学した学生の中には「みなみさわ」と読む人もいるそう。
南沢地区町内会連合会は「それぞれの好きな読み方を尊重できれば」と話しています。



















